【U-18野球W杯】スピードでブラジル撹乱のオコエは胸張る 「今まで自分がやってきた野球」

1盗塁も記録して3得点、米国戦へ「先輩たちが勝てなかった相手。自分たちが勝てるように」

 第27回U-18(18歳以下)ワールドカップが開幕し、初優勝を目指す高校日本代表は初戦でブラジル代表に14-0の7回コールド勝ち。西谷監督が1番に起用したオコエ瑠偉外野手が、4打数2安打1四球3得点でリードオフマンの役割を果たした。

 オコエは初回、ブラジル先発キタヤマからフォアボールを選ぶと、続く篠原のライトへのヒットで一気に三塁へ。続く平沢の左犠飛で生還した。「今までの自分がやってきた野球をやった結果」。持ち味のスピーディーなベースランニングでチームに先制点をもたらした。

 4回は1死一塁からレフトへのヒットを放ち、キタヤマをマウンドから引きずり下ろす。5回にはレフトへのタイムリーを放つと、すかさず「相手ピッチャーの細かな隙があった」とスチール成功。ブラジルの守備陣を圧倒し続けた。

 十分に存在感を発揮したリードオフマンだが、「打てた打席は良かったんですけど、やっぱりまだ内角を攻められたので、そうういった部分は次に修正していきたいと思います」と課題を挙げることも忘れなかった。

 次戦は28日17時30分開始の米国戦(舞洲ベースボールスタジアム)。オコエは「アメリカには今まで先輩たちが勝てなかった相手なので、しっかり自分たちの代で勝てるように頑張りたいです」と、ライバルへの勝利を誓っていた。

【了】

富樫重太●文 text by Shigeta Togashi

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