ソフトバンクVS日本ハムの首位攻防 直接対決の勝敗を分けたのは…

工藤監督「なぜ勝負出来なかったのか」

 2死一、二塁で打席には、2番・中島卓也。長打の危険性が少ない打者に対して、ソフトバンク先発の中田賢一が、やってしまう。中島にストライクが1球も入らず、ストレートで歩かせてしまったのだ。

 こうなると、もうどうしようもない。満塁となると、田中賢介に2ボール1ストライクからの4球目、ど真ん中付近へと入った真っすぐを右翼席へと運ばれた。5点差へと広げられる痛恨のグラウンドスラムだった。

「本塁打は結果で、1番いけないのは中島への四球。投手として出してはいけない。打たれてもシングルの中島に四球。なぜ勝負出来なかったのか、キャッチャーにも責任がある」

 試合後、工藤公康監督はこう厳しく言及した。味方の好守に救われ、たぐり寄せかけた試合の流れを、1つの四球によって手放してしまった。

 続く第2戦だ。柳田悠岐の27号先制2ラン、松田宣浩の28号2ランで4点をリードしたソフトバンク。完勝ムードが一変したのは、8回だった。

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