【U-18野球W杯】甲子園V左腕・小笠原が6回1失点9K 「負けないチームになり始めてる」

豪州を力のある直球でねじ伏せ「真っ直ぐ重視で空振りを多く取れたのが1番よかった」

 高校日本代表は30日、第27回U-18(18歳以下)ワールドカップの1次リーグ第3戦(舞洲ベースボールスタジアム)でオーストラリア代表と対戦し、10-1で快勝した。甲子園V左腕の小笠原慎之介投手(東海大相模)が6回3安打1失点9奪三振と好投。日本を勝利に導いた。

 試合後のテレビインタビューでは「粘れたというのが1番良かったと思います」と振り返った。切れのある直球を軸にした投球でオーストラリア打線を抑え、失点は6回に自身の失策とボークが絡み、内野安打の間に許した1点のみ。「真っ直ぐを振ってきてくれたので、真っ直ぐ重視という配球で投げて、空振りを多く取れたのが1番よかったと思います」と納得の表情で振り返った。

「日本人とは違う野球の仕方をしてきたので、最初はてこずったんですけど、うまく修正できたのでよかったです。審判さんのストライクゾーンもバラバラでしたし、それをうまく使いながら打者と対戦したという形だったので、本当にうまく粘れたなと思います」

 国際大会のマウンドにも動揺することなく、力を見せつけた。

 甲子園V投手には、高校日本代表でもエースとしての働きが求められる。「日本一を取っているというわけで重圧もありますし、抑えなくはいけなというプレッシャーもあります」というが、1戦目で上野(中京大中京)、2戦目では佐藤(仙台育英)が好投したことを力に変えた。「同じ日本代表としていいピッチングしてくれたので、刺激を受けました」と話した。

「すごくいい雰囲気で、負けないチームになり始めてきてるかなと思います。3連勝といういい形になったので、このままいい流れに乗って、世界一獲りに行きたいと思います」

 エースの好投で、日本がさらに勢いに乗った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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