【U-18野球W杯】豊田、清宮…野手陣にケガ人相次ぐU-18日本、初の世界一に向けキーマンは?
アドバンテージ得て臨むスーパーR、鍵握る投手陣の出来
U-18(18歳以下)ワールドカップは3日から、決勝への切符2枚をかけたスーパーラウンド(R)が行われる。初優勝を目指す日本にとって、西谷浩一監督が「ここから」と話したように、ついにサバイバルが始まる。
果たして決勝進出なるのか。展望していきたい。
A組とB組の各上位3チームが、それぞれ別組同士で3試合を戦うスーパーR。まず大きなアドバンテージとなっているのが、日本が「A組1位」という1次Rの成績である。
今大会の規則では1次Rの成績がスーパーRに持ち越されることになっており、5戦全勝でA組1位の日本は同じく5戦全勝でB組1位の韓国とともに「2勝0敗」でスタート。A、B組2位の米国、キューバが「1勝1敗」、同3位の豪州、カナダが「0勝2敗」でスタートする。
この数字は日本にとって有利だろう。カナダ戦、韓国戦、キューバ戦の3試合のうち2勝できれば、4勝以上が確定。ファイナル進出が現実的になる。
ノルマの2勝をつかむために鍵となるのが、1次R5試合で計39イニングをわずか1失点に抑え込んだ鉄壁の投手陣だ。
特に最大のライバルだった米国を完封した右の佐藤世那、豪州戦で6回1失点と好投した左の小笠原慎之介が柱となるのはスーパーRでも変わらないだろう。この2人に加え、チェコ戦で7回12奪三振と快投した森下暢仁が、先発を形成することが有力とみられる。
ただ、西谷監督は「ここからは連投もある」と話し、1次Rで登板した7人を総動員して挑むことになるのは間違いない。