【U-18野球W杯】U18日本、復帰のオコエがいきなりの美技! 右中間の打球を猛追し好捕
初回、怪我の心配を吹き飛ばすファインプレー
第27回U-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)決勝戦(甲子園)が6日、甲子園球場で行われた。雨天により30分遅れての一戦。待ちかねたファンを初回、守備で魅了したのは、4日の韓国戦で右太ももを負傷し、この日スタメンに復帰したオコエ瑠偉外野手(関東一)だった。
アメリカの初回の攻撃。1死一塁から日本先発の佐藤の投球をバクストが捉えると、打球は右中間へ。右打者の逆方向特有の、スライスしながら右に切れていく打球。抜けたかに見えたが、この日「6番・センター」でスタメン復帰していたオコエが猛追。トップスピードからの前傾姿勢でボールをつかみとると、すかさず1塁ランナーを警戒してファーストに送球。初回から飛び出した美技に、詰め掛けたファンからは大歓声が巻き起こった。
4針を縫うケガを負いながらも決勝前日は「自分は明日はやるつもり」と気合いを入れていたオコエ。まずは守備でその心配を吹き飛ばすプレーを見せ、有言実行を果たした。
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富樫重太●文 text by Shigeta Togashi