田中将大、まい夫人の妊娠公表後初の登板で快投 今季最多10Kも白星つかず
8回1失点で448日ぶり2ケタ奪三振&日米通算1500奪三振も12勝目ならず、ヤ軍は惜敗
ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、本拠地でのオリオールズ戦に先発し、8回6安打1失点で今季初の2ケタとなる10奪三振1四球と好投した。まい夫人の第一子妊娠公表後、初の登板で快投。しかし、味方援護はAロッドのソロ本塁打による1点のみに終わり、12勝目はならなかった。田中の好投は報われず、ヤンキースは9回に勝ち越されて1-2で敗れた。
田中は初回、わずか9球で3者凡退に仕留める完璧な立ち上がり。2、3回もいずれも11球で3者凡退に抑え、わずか31球で3回を終えた。
4回も9球で3者凡退と、ここまでパーフェクトピッチング。5回は先頭のデービスにストレートの四球を与え、この試合初めてのランナーを出す。その後、2死一、三塁とピンチを招いたが、ハーディーはフルカウントから二飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。
田中は6回、先頭のフラハティーにフルカウントから直球をライトスタンドに運ばれ、4試合連続被弾で痛恨の先制点を献上。しかし、その裏、ヤンキースは先頭のAロッドがレフトへソロを放ち、同点に追いついた。
7回は1死一塁でスクープの三遊間への強いゴロを三塁のライアンが飛びついてキャッチ。ダブルプレーに仕留めた。続くウィータースには二塁打を浴びたが、ハーディーは打ち取って勝ち越し点は与えなかった。
8回も続投した田中は先頭のフラハティーを二ゴロに仕留め、レイモルドは空振り三振。これで今季初の2ケタ奪三振となった。続くパーラに二塁への内野安打を浴びると、ロスチャイルド投手コーチがマウンドに行ったが、田中は続投。最後はマチャドを遊ゴロに打ち取った。
球数が104球に達した田中は、ここで降板。まい夫人の妊娠公表後初の登板で8回6安打1失点10奪三振と快投したが、味方の援護なく12勝目はならなかった。
ヤンキースは9回に2番手シュリーブがデービスにソロ本塁打を浴びて、1-2で惜敗。3連勝はならなかったものの、田中は4試合ぶりとなるハイ・クオリティースタート(HQS、7回以上を自責2以内)を達成。2ケタ奪三振は昨年6月17日のブルージェイズ戦以来448日ぶりで、日米通算1504奪三振(日本1238、メジャー266)とした。この日は104球を投げてストライクは69球。防御率は3.57となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count