9回無死三塁で無得点 深刻な巨人の残塁数

阿部と村田にかかる期待、村田「混戦を招いた責任は感じる」

 打てないのは今に始まったことではない。あと1本出れば勝てた試合はいくつもあった。今年の巨人はとにかく残塁数が目立つ。10個以上の試合が非常に多い。

 例えば、2試合連続で完封負けを喫した8月26日、27日のヤクルト戦。巨人は初回からヒットを浴びせかけチャンスを作ったが、積み重ねたのは得点ではなく、残塁の数。2試合続けて11残塁。川相ヘッドコーチも「あと1本というところまで走者を出したのだが、チャンスで打でなければこういう結果になってしまう」と反省したほど。

 26日は4番の阿部がチャンスで凡退し、3打数ノーヒット。6回までに毎回の9残塁。27日も初回にいきなり2残塁。5回には満塁のチャンスで村田修一が凡退。序盤の得点機をこれだけ失ってしまえば、投手にとっては苦しい。そして先発、中継ぎ陣にしわ寄せがいってしまう。ここで1発打ってほしい打者が期待に応えられていない。独走できずに、現在3位圏内を争う戦いに、村田は「混戦を招いた責任は感じています」と苦しみながら戦っている。

 チームスタッフがチームの思いを代弁するように言った。「ウチはなんだかんだいって、阿部と村田のチームです。彼らが打たなければ、チームは負ける」。

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