9回無死三塁で無得点 深刻な巨人の残塁数

原監督「あそこの場面で何とかしたかった」

 勝つチャンスは十分にあった。

 甲子園で行われた阪神-巨人の21回戦は、延長11回、マートンがサヨナラヒットを放ち、4-3で阪神の勝利。ゲーム差を3と広げた。一方巨人は7回表に阿部慎之助の2ランで一時は勝ち越したが、7回裏に2点を返され、同点となり、逃げ切ることはできなかった。

 それにしても深刻である。この日の残塁数も10だった。初回は2アウト二塁のチャンスで阿部が三振。2回はノーアウト二塁も村田修一が空振り三振に倒れるなど無得点。4回こそ阪神先発の藤浪晋太郎の一塁悪送球で1点を入れたが、走者を2人残したまま。追加点を奪えなかった。

 あと1本がまた出なかった。落胆の声が上がったのは9回表だった。

 代打の堂上剛裕が気迫のヘッドスライディングで内野安打とした。代走の鈴木尚広が牽制悪送球を誘い、一気に三塁ベースに到達。ノーアウト3塁。外野フライでも、場合によっては内野ゴロでも1点だった。

 原監督は「あそこの場面で、何とかしたかったというところだった」と話す場面で、立岡宗一郎、代打・高橋由伸、坂本勇人の好打者たちがそろって凡退。俊足の鈴木が本塁を踏むことはなかった。絶好機を逃したジャイアンツは、得点できずに敗れた。

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