4冠も視野、山田哲人はどこまで進化するのか「記憶にも記録にも残る選手に」

トリプルスリーの達成はほぼ確実、「大崩れすることはほとんどない」

 2001年以来のリーグ制覇に向けて、勢いを増しているヤクルト。チームの原動力となっているのは、リーグトップの505得点を生み出す強力な打撃陣だ。打撃主要3部門をヤクルトの選手が独占し、チーム打率もトップだ。

 そしてその中で、トリプルスリーの達成をほぼ確実なものとし、圧巻の打棒を見せ続けているのが山田哲人だ。12日終了時点で打率.330(2位)、34本塁打(1位)、88打点(2位)、30盗塁(1位)と、4冠王すら視野に入る圧倒的な成績でチームを引っ張っている。

 昨季は日本人右打者のシーズン記録を更新する193安打を放ち、今季はさらに躍進。23歳はどこまで進化するのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍してきた野球解説者の野口寿浩氏は、山田について「記憶にも記録にも残る選手になって欲しい」と評する。

「山田の打撃については、あまり言うことがありません。トップの形がしっかり決まっていて、ミートポイントがブレない。自分の形を持っているので、大崩れすることはほとんどないと思います。今後も、安定した打撃を続けていけるでしょう。

 彼には、数字的な面もそうですが、それ以上に“相手にとどめを刺す一撃”を、もっともっと増やしていって欲しいですね。よく、記録に残る選手、記憶に残る選手という表現を使いますが、山田にはその両方を追い求めて欲しい」

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