主砲復帰で真の実力お披露目へ ヤクルト躍進の理由から見る今後への期待

「去年までは若い選手が経験を積んでいる段階だった」

 では、何が変わったのか。その答えを真中満監督はこう語る。

「去年までは若い選手が経験を積んでいる段階だったと言えると思います。ミスがありながらも、様々な勉強をしていたからこそ、今年につながっている」

 今季のチームの中心を担うのは、山田、川端慎吾、畠山和洋、雄平、中村悠平。この5人が9月14日現在、120試合以上に出場している。中でも23歳の山田、25歳の中村、27歳の川端は若いながらも、堂々とチームを引っ張っている。

 指揮官は捕手の中村を例に出し、昨年と今年の違いを話す。

「中村は去年まではどうしたらいいか分からない場面もあったと思うが、今年は自信を持ってやっている。去年よりも戦力の底上げができていると思うし、個々のレベルアップができている」

 今季はここまで65勝60敗2分で貯金は5。昨年の同じ127試合消化時点の成績は、54勝70敗3分けで借金16。大躍進したように見えるが、勝利数の差は11とそれほど多いわけではない。

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