投手最強スラッガーVS世界最速左腕の”夢対決”が実現 その結末は…

高い長打率を誇るバムガーナー、指揮官も「最高の打席だった」と絶賛

 さらに、100マイルをファウル、100マイルをボールでフルカウントに。最後は7球目の98マイル(約158キロ)の低めのボール球を完全に見切り、四球を選んだ。2死満塁にチャンスを広げるエースの堂々たる打席に、スタジアムからは再びスタンディングオベーション。一仕事を終えたエースには代走が出され、お役御免となった。

 投手相手で投げにくさもあったのだろうが、マウンド上で苦笑いを浮かべていた絶対的守護神は、続く打者のアドリアンザに死球を与え、失点を喫した。

 バムガーナーはメジャー投手界で傑出したスラッガーで、今季打率2割4分3厘、5本塁打、9打点。長打率は4割8分6厘と衝撃的な数字を叩き出している。昨年も4本塁打を放ち、そのポジションで最もバッティングの良かった選手に与えられるシルバースラッガー賞を手にした。今季も最有力候補だ。

 ジャイアンツの主力でバムガーナーの長打率を上回る野手は、主砲のバスター・ポージー捕手の4割8分9厘のみとなっている。

 MLB公式サイトによると、ブルース・ボウチー監督は「最高の打席だった。彼はすごく打撃も好調だったので、何回かこの状況で起用している。我々にいいひと振りをもたらしてくれることは分かっていたので、やってくれたね」と得点につながった堂々の打席を絶賛していたという。

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