苦しい戦い続く巨人、3連覇支えた投手たちの今
ケガに泣いた西村、今季は1試合の登板のみ
昨年のV3に力を発揮したのは小山雄輝投手。190センチ近い長身から投げ下ろすストレート、フォークに威力があり、2014年はシーズン途中からローテに加わって6勝を挙げた。敗れたが阪神とのクライマックス・シリーズにも登板。今年もオープン戦は好調だったが、開幕2軍。ローテーションの谷間で先発することはあったが結果を残せず、いまだ勝利はない。
2013年のセ・リーグのセーブ王・西村健太朗投手は、今月、右肘手術をして、再起を図る。2012年は69試合で32セーブ、12ホールドとセットアップ、クローザーの役割を担った。2013年は自己最多71試合で42セーブ。タイトルを獲得した。2015年は先発に転向。新たなシーズンの幕開けも、ケガに泣き、今季は1試合の登板だった。
その他中継ぎでは2012年にリリーフで8勝した福田聡志投手、2013年シーズンに広島からトレードで移籍し、途中加入で5勝をマークした左腕・青木高広投手は1軍登板はない。
経験のある中堅どころが本来の力を発揮できない苦しい中で菅野や高木勇、リリーフでは戸根千明、宮国椋丞、高木京介、田原誠次ら若い投手が巡ってきたチャンスを生かそうとしている。このまま世代交代が進んでいくのだろうか。ベテランと若手、切磋琢磨しながら、来季以降、チームの底上げをすることを期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count