岩隈久志が8勝目の権利持って降板 6回1失点で今季最多の9三振奪う快投
トラウト&プホルスから計3奪三振、防御率は3点台に
マリナーズの岩隈久志投手は16日(日本時間17日)、本拠地でのエンゼルス戦に先発し、6回4安打1失点と好投した。マーフィーにソロホームランを浴びたものの、相手の中軸トラウト、プホルスから計3三振を奪うなど、今季最多の9Kと躍動。8勝目の権利を持ってマウンドを降りた。
岩隈は初回、1死からカルフーンにセンター前ヒットを浴びるも、トラウトをスプリットで空振り三振、プホルスは左飛に打ち取り、無失点に抑えた。
2回はわずか8球で3者凡退。3回は先頭のペレスに左翼線への二塁打を打たれ、犠打で1死三塁とされたが、マーフィーは二ゴロ。カノがホームに投げて三塁走者のペレスを刺して2アウトとすると、続くカルフーンは空振り三振に仕留めた。
4回は3番からの好打順となったが、トラウトを空振り三振、プホルスは投ゴロ、クロンは空振り三振と、いずれもスプリットを決め球にして打ち取った。
すると、その裏に打線が岩隈の好投に応える。2死一、二塁から、モンテロがレフトへ3ラン。大きな援護点が入った。
5回、岩隈は先頭のアイバーにライトオーバーの二塁打を浴びる。しかし、ここでも動じない。続くフリースはスプリットで空振り三振。さらに、ペレスはスプリットで見逃し三振に仕留めると、代打ジョイスは高めへの直球で空振り三振。3者連続三振でピンチを切り抜けた。
その裏、エンゼルスは先発右腕ウィーバーがシーガーへの死球で退場に。岩隈は6回、先頭のマーフィーにツーシームをバックスクリーンに運ばれ、1点を奪われる。しかし、カルフーン、トラウトをニゴロと落ち着いて抑え、最後はプホルスをフルカウントからカーブで見逃し三振。これで9Kと今季最多奪三振を更新した。
球数は84球だったが、岩隈はこの回限りで交代。2点のリードを守り、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。
84球を投げてストライクは58球。防御率は3.90と5試合ぶりに3点台に戻した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count