CSへ向け、大谷翔平が試した“新球” 「普段やっていないことをやりました」

スライダーの新しい使い方で「投球のバリエーションが増える」

「右打者は内角を捨てていい」。こんな指示が西武ベンチから出ていたのか、メヒアは198センチの巨体をのけぞらせて、よけようとした。苦笑いでベンチへ下がるしかなかった。

 5回2死の岡田も同じだ。2ボール2ストライクから、岡田の左太ももに当たろうかという球が鋭く曲がった。ここも内角スライダーで見逃し三振に仕留めた。大谷にはすべて狙い通りの投球だった。

「また1つ種類が増えたというか、投球のバリエーションが増えるんじゃないかなと。(5回の岡田へは)しっかり狙っていきました」

 西武には37本塁打、123打点のリーグ2冠王・中村をはじめ、浅村、メヒアと右の強打者が並ぶ。内角スライダーは一歩間違えて真ん中に入れば大怪我をする球となるが、どういう思いだったのか。

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