巨人は首位ヤクルトと1勝1敗 リーグ優勝へ、2連戦で生まれた収穫と懸念

大竹KOでローテ組み直し? ヤクルトのバレンティン復帰と雄平復調は巨人の懸念材料に

 一方、敗れた19日の2戦目では、満を持して、中5日で大竹寛投手を送り込んだ。8月中旬に1軍復帰してから調子が良かったため、今年初めてヤクルト戦に登板したが、3回KOで負け投手に。不安要素ではある。

 1週間後に、場所を東京ドームに移して、巨人ーヤクルトの直接対決2連戦が開催される。2連勝中だった大竹が試合を作って翌週のヤクルト戦にも登板、というシナリオはできていたが、中軸を抑えることのできない内容では優勝争いが佳境となったマウンドを任せるのは厳しい。場合によっては、菅野やポレダ、マイコラスといった軸になる投手が中4~5日など間隔をつめて登板しなくてはならないという“しわ寄せ”がくる。

 マイコラスの活躍で、クライマックス・シリーズを含め、強力打線を誇るヤクルトに勝つ手段は見えた。収穫はそれだけではなく、19日の試合で先発出場し、堂々としたプレーでタイムリー、初盗塁を記録した新人・岡本和真内野手は今後の大舞台でも力を発揮できるだろう。

 一方で、19日の惨敗で最終戦前までの先発ローテーションを組むことが難しくなった。戦列復帰したバレンティンや不調だった雄平の調子を上げさせてしまったことも懸念材料だ。この流れがどう影響するか。10月4日の最終戦まで、覇権の行方はわからない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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