打率低迷も…イチローが美技 適時打阻止に相手MVP候補は「不満そう」!?

タイムリー阻止されたハーパーは不満? 「リアクションから分かる」

 一方、本拠地ワシントンでテレビ中継していた「MASN」の実況は、イチローに好捕を許したハーパーの落胆ぶりを紹介している。

「彼は不満そうでした。ハーパーのリアクションから分かります。ブライスの素晴らしい打席でした。えげつないストライクを2回ファウルしたところのひと振りでした。三塁(走者)のジマーマンがホームインするには十分の飛距離でしたが、イチローは膝からのスライディングを見せました。膝からのスライドは地面に突き刺さり、少しぎこちなかったですが、ナイスプレーでした」

 このように分析。イチローはキャッチを決めた後、クールにスパイクやユニフォームに着いた泥や芝をはたいた。一方で、ダグアウトに戻ったハーパーの表情は冴えず、悔しさを露わにしていた。

 前日の試合で“因縁”もあった。8回1死で、一塁ランナーだったイチローはボーアのライト前ヒットで三塁に一気に進塁。ライトのハーパーは好走塁を食い止めることができなかった。その時、FOXスポーツ・フロリダの解説者は「41歳の男が22歳のハーパーに挑戦しましたね」と話し、イチローはその後に一時同点となるホームを踏んでいた。

 この日は絶好機で凡退するなどヒットは出ず、打率はついに2割4分を切る“危険水域”とも言える数字に突入する事態となった。打撃では苦しい戦いが続く中、イチローは足と守備でチームに貢献しているだけに、今季残り13試合でバットでも存在感を見せたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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