岩隈久志、最近10戦7勝2敗と好調維持 3年連続2桁勝利にも意欲「あと1勝」

9月は3勝1敗、防御率1・75、本人も手応え「コントロールとキレが良くなってきてる」

 マリナーズの岩隈久志投手が22日(日本時間23日)の敵地ロイヤルズ戦で9勝目(4敗)を挙げ、日本人投手4人目となる3年連続2桁勝利(2013年14勝6敗、14年15勝9敗)に王手をかけた。ア・リーグ中地区首位を独走する強豪相手に7回3安打無失点、今季最多10奪三振と好投。11-2の勝利に貢献した右腕は試合後ブログを更新し、「あと1勝」に向けて意気込みを見せた。

 この日は初回こそ四球とヒットで1死一、三塁のピンチを招いたものの、後続を断って無失点で切り抜けると、2回以降は二塁を踏ませない圧巻のピッチングを披露。抜群の制球力と切れ味鋭いスプリットを武器に毎回の10三振を奪った。好投の右腕を打線も援護し、カノが2打席連続本塁打を放つなど5本塁打を含む13安打11得点と爆発した。

 岩隈は試合後、自身のブログを更新し、「本日、カンザスシティロイヤルズ戦に先発をし7回を無失点に抑えて9勝目をあげることができました! 初回から先制点を取ってもらい、大量点の援護で勝つことができました。 中地区首位のチーム相手でしたが、序盤に大量点を取ってもらっていたので、とにかくストライク先行でアウトを重ねることができました!」と報告。「最近は力みをなくしてバランスを意識してリリースポイントだけを力を入れる投げ方にしているので、コントロールとキレが良くなってきてる感じがします!」と、自身の投球に手応えを見せている。

 今季開幕直後は3試合で0勝1敗、防御率6・61と不安定な成績で、そのまま右広背筋の炎症で故障者リスト(DL)入り。しかし7月に復帰後は徐々に調子を上げ、8月12日のオリオールズ戦ではノーヒットノーランを達成した。8月以降は10試合に登板し、7勝2敗。特に9月は3勝1敗、防御率1・75と好調を維持している。

 岩隈はこれで野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ有に続く3年連続2桁勝利に王手。ブログでも「これを続けてあと1つ勝てるように、自分のピッチングを心掛けて頑張ります」と綴り、10勝到達に意欲を燃やしている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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