岩隈久志の“ラテン化計画”が進行中!? マ軍主砲「今、頑張っているところ」

岩隈は愛されキャラ!? クルーズ「チームメートみんなで働きかけている」

 マリナーズのロッカールームはラテンの空気が色濃く漂っている。ローニエス・エリアス投手はキューバ出身で、クルーズ、カノらドミニカ勢、エース右腕フェリックス・ヘルナンデス投手、ヘスス・スクレ捕手らベネズエラ勢がスペイン語で盛り上がっている。

 唯一の日本人としてロッカールームで静かな存在感を漂わせる右腕は、このラテン系のグループからアプローチを受けているようだ。

 クルーズは「クマに関しては、ラテンにしようと今頑張っているところ。ラテンのノリで、もっとガンガン、ジョークを飛ばして、楽しさを前面に押し出すように、チームメートみんなで働きかけている。当然、性格は違う。彼はクールなやつで、すごく落ち着いている。それでも、たまにはみんなで外に“出撃”しようという話にもなるし、そういう誘いもしている」と語った。

 冷静沈着なマウンド捌きと圧倒的な制球力を誇る岩隈だが、陽気なラテンのノリに染まるメリットはあるのだろうか。

「この球団はラテン系の選手が多い。ラテンの選手は楽しみながら勝負する。試合をとにかく楽しむ。試合前はでかい音量で音楽をかけて、試合に対する熱量を高めていくんだ。そして、1プレー1プレーに情熱を注ぎ込む。そういうところで、ヒットやいいプレーが生まれるということもあると思う」

 クルーズは真剣な表情で力説する。

 チームメートから愛されている様子の「クマ」は今季限りで契約満了となるが、チームも岩隈自身も契約延長に前向きと地元メディアで報じられている。3年連続2桁勝利に王手をかけている右腕は今後、情熱的な“ラテンのピッチング”を披露することがあるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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