Gドラ1岡本、首位決戦で“主演”の活躍 「初めまして、ジョニー・デップです」
大一番で「7番・サード」で同点打 「1年目からこういう経験は滅多にない」
巨人の岡本和真内野手が26日、東京ドームでのヤクルトとの首位攻防第1ラウンドで、「7番・サード」で先発出場。1点ビハインドの4回に同点に追いつくタイムリーヒットを放ち、チームの4-3での勝利に貢献した。試合後は初めてのお立ち台で大歓声を浴びた。
「嬉しいです!負けられない試合が続いていて、その中で自分もプレーさせていただいているので、一生懸命やろうと思ったんで、勝って嬉しかったです」
負ければ首位ヤクルトと3ゲーム差で、マジック「3」を点灯させてしまう一戦。その中でスタメン出場した高卒ルーキーは、初々しい受け答えでインタビューに応え始めた。
「思い切って初球から振っていこうと思って、打席に入りました」
殊勲の打席は、4回1死三塁。1点ビハインドの場面で打席に入ると、その言葉通りに初球、石山の142キロ直球を捉え、ライト前に同点打を放った。
「1年目からこういう経験させていただけることは滅多にないので、すごい嬉しいです」と重要な一戦での活躍に充実した表情を浮かべた19歳。岡本の活躍でチームは4-3で勝利し、首位ヤクルトとのゲーム差を「1」に縮めた。
智弁学園出身で高校通算73本塁打の大砲は、インタビュアーから「何か一言」と聞かれると「初めまして、奈良県から来ました、ジョニー・デップです!」と挨拶をし、オレンジに染まったスタンドから大歓声を浴びた。
頂上決戦で勝負強い打撃を見せたドラフト1位ルーキー。確かにその存在感は主演級だった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count