引退発表の中日・山本昌に星野氏が温かいゲキ「野球だけを考えて一生を終われ」
かつての恩師がメッセージ「アメリカに置いてきて良かった、唯一の男」
今季限りでの現役引退を発表した中日・山本昌投手(50)について、かつての恩師である楽天の星野仙一取締役副会長がコメントを寄せた。
山本昌は1983年のドラフト5位で中日に入団。以来、中日一筋でプロ人生を歩み、今季限りでユニフォームを脱ぐことを決断した。
かつて同球団を率い、ともにリーグ制覇も経験している星野氏は現役最年長選手の引退に「アメリカに置いてきて良かった、唯一の男だ。何よりも恵まれた体を親からもらっていた。球は全力投球しても遅かった。その遅い中で、いかにして威力のある球を投げて打者を抑えていくか、という術を覚えていった。50歳まで投げて、これから遊ぶ余裕のある年齢ではないだろうから、野球のことだけを考えて一生を終われ」と温かいメッセージを送っている。
中日が88年にドジャースと同じベロビーチでキャンプを行った際、山本昌は他の4選手とともに野球交換留学として米国に残った。これが飛躍へのきっかけとなっただけに、恩師は当時の決断を懐かしんだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count