バント失敗に泣く今年の巨人 首位決戦で2度ミス、今季を象徴する試合に
つなぎの野球でなければ得点を奪うことは苦しい今年の巨人打線
最近は、代打・寺内、2番・片岡などのバント成功で打線の流れがよくなり、得点が生まれるようになってきていた。ただ、今季は投手だけでなく、野手の失敗も目立ち、”世界一の犠打職人”である川相ヘッドコーチ指導のもと、休日返上で一部の野手がバント練習に取り組んだこともあった。シーズンを通して、バントに泣いている。
ヤクルトのように2番以降に強打者が並んでいれば、送りバントをせずに得点を取れるだろう。ノーアウト一塁から、首位打者争いをする2番川端が強行策を仕掛ける場面に象徴されている。しかし、今年の巨人は得点力がなく、送りバントなどつなぎの野球を多く入れなければ苦しい攻撃陣。バントが決まらずに落とした試合も多かった。ヤクルトとの首位決戦で始まったことではない。
攻撃陣の不振からの“しわ寄せ“とも言える形で出たバント失敗。力投の投手陣は報われない。勝たなくてはならなかった一戦は、今年を象徴する内容で敗戦となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count