ヤンキース、新時代の幕開けか 「ペティット彷彿させる」21歳に高まる期待
ペティットを彷彿させる21歳、最大の強みは…
ドミニカ共和国出身右腕の最大の強みは21歳には思えない落ち着いたマウンドさばきだ。6試合でクオリティスタートを達成し、5回もたずに降板したのは1試合だけという安定感が光る。
ジラルディ監督は「左と右の違いはあるが、アンディ(ペティット)を彷彿させる。マウンドでの振る舞いや投球は成熟しており、安心してみていられる」と、ヤンキースで219勝を挙げて5度のワールドシリーズ制覇に貢献した左腕に照らし合わせた。
ポストシーズン通算19勝は歴代最多でポストシーズンにめっぽう強く、背番号46が永久欠番となったペティットは「自分には打者を圧倒する速球はなく、野球人生で試合を支配できると感じたことはない。でも、試合をつくるために粘り抜くことで勝利に貢献してきた」と話していたが、セベリーノには150キロ後半の快速球があり、奪三振率も高くエースになり得る器との評価だ。
今の予定だと、田中でワイルドカードゲームに勝って地区シリーズに進めば、第1戦か、第2戦を任される可能性が高い。度胸満点の新人がポストシーズンでどのような投球を見せるのか、興味が沸く。
また、野手では右脚骨折で今季絶望となったベテランのマーク・テシェイラ一塁手に代わってレギュラーに定着した新人のグレッグ・バード一塁手が存在感を示している。