田中将大、昨季に並ぶ13勝はならず 一発勝負のプレーオフ登板へ課題残す
3ラン含む5回4失点で降板、黒星は消えるもワイルドカードゲーム先発へ不安
右太もも裏の張りで離脱していたヤンキースの田中将大投手は9月30日(日本時間1日)、本拠地でのレッドソックス戦で復帰のマウンドに上がり、5回5安打4失点だった。味方打線の反撃で黒星こそつかなかったものの、レギュラーシーズン最終登板で昨季に並ぶ13勝目はならず。この日、ブルージェイズの地区優勝が決定。田中は一発勝負となる6日(同7日)のワイルドカードゲームに先発することが確実視されているが、やや不安を残す内容となった。
田中は初回、2死からボガーツにセンター前ヒットを打たれると、オルティスには四球を与える。続くショウにはフルカウントから甘く入ったスプリットを捉えられ、ライトに特大の先制3ランを浴びた。
続くホルトにも一塁線を破るツーベースを浴びたが、スワイハートは二ゴロに打ち取り、追加点は阻止。それでも、3点の先制を許し、この回だけで36球を要した。
2回は3者凡退に抑えた田中。すると、その裏にはヤンキース打線がレフスナイダーのタイムリーで1点を返す。
しかし、田中はピリッとしない。4回、先頭のペドロイアにツーベースを浴び、1死三塁となってからオルティスに低めへのツーシームをセンター前に運ばれて4失点目。後続は断ったものの、この回も23球を要した。
4回は下位打線を3者凡退。5回もベッツを中飛、ペドロイアは遊ゴロ、ボガーツは空振り三振と1~3番を3者凡退。最後は8人連続で打者を打ち取り、球数が95球に達したため、この回限りで降板した。
その裏に打線が3点を返して同点に追いつき、田中に黒星はつかず。しかし、レギュラーシーズン最終登板で昨季に並ぶ13勝目はならなかった。メジャー2年目は12勝7敗、防御率3.51の成績。確実視されるワイルドカードゲームの登板に向けても、不安の残る内容となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count