オリ谷、引退試合で惜別ヒット 会場は背番号「10」ボードで埋め尽くされる
糸井のタイムリーヒットで3点目のホーム踏む
オリックスの谷佳知外野手が3日、京セラドーム大阪で行われた今季最終戦のソフトバンク戦に代打で出場。7回1アウト一塁。ソフトバンク武田の初球を積極的にスイングし、ライト前ヒット。最後の試合で通算1928本目のヒットを放った。
「TANI YOSHITOMO THE LAST GAME」と名付けられた谷の引退試合。試合前には観客に配布された背番号10のボードが場内に揺れる中、打席に立った。打球がライト前に落ちると大歓声が起こった。谷は一、三塁とチャンスを広げた。その後、1死満塁から糸井のレフトへの2点タイムリーヒットで3点目のホームを踏んだ。
谷は2000本安打まであと73本にまで迫っていたが、42歳の今季限りでの引退を発表。記者会見では「19年間、プレーできたことを幸せに思います。次の野球人生で谷佳知以上の選手を育てたいと思います」と語っていた。
大阪出身の谷は香川・尽誠学園で甲子園に出場し、大阪商業大、三菱自動車岡崎を経て、1996年、ドラフト2位でオリックスに入団。1年目から101試合に出場し、2年目からレギュラーに定着。1999年には外野のベストナイン、2001年にはシーズン最多二塁打52本の日本記録を樹立。2002年は盗塁王、02、03では2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど活躍。2007年には巨人へ鴨志田、長田とのトレードで移籍。2013年まで7年間で5度のリーグ優勝に貢献。2014年からオリックスに復帰していた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count