オリックス谷、引退セレモニーで10度宙を舞う 亮子夫人も涙
現役最後の打席で通算1928本目ヒット、「19年間ありがとうございました」
オリックス谷佳知外野手の引退セレモニーが3日、今季最終戦のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)後に行われた。7回1死一塁の場面で代打で登場。武田の初球をライト前に運び、現役最後の打席で通算1928本目のヒットを放った。その後、1死満塁から糸井のレフトへの2点タイムリーヒットで3点目のホームを踏むと、8回には右翼の守備に就き、松田の空振り三振で交代した。
5-0で勝利した試合後は引退セレモニーが行われ、T-岡田から花束が贈られた。最後の挨拶では球団や監督、スタッフ、チームメイト、ファンに対して感謝の意を表し、「これからは野球人として誠心誠意、野球を通じてしっかりと引き続き務めを果たしていきたいと思います。本当に……、本当に長い間、多くのファンのみなさま方が応援してくださったので、ここまでがんばってこれたと思います。私を応援してくださったすべてのファンのみなさまに心より感謝しております。19年間、本当に本当にありがとうございました」と語った。
その後、2人の愛息からも花束が贈られ、見守った亮子夫人も涙。最後はチームメイトから胴上げされ、背番号と同じ10度宙を舞った。球界を盛り上げてきた名手がまた一人グラウンドを去る。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count