広島CS逆王手! 黒田が大一番で9回途中無失点の力投、完封リレーで虎撃破
40歳右腕が大一番で虎封じ、CSに望みつなぐ1勝
広島が4日、負ければクライマックス・シリーズ(CS)進出が消滅する阪神との直接対決で6-0と勝利し、ゲーム差なしとした。先発した黒田が9回途中を8安打無失点の力投。守護神・中崎が締めて完封リレーで阪神を下した。CS進出に望みをつなぐ大きな1勝。阪神は全日程を終了しており、広島は次戦の今季最終戦、中日戦(7日)で勝てば、CS出場が決まる。
先制したのは広島。4回に先頭の菊池が中前打で出ると、初回の安打を含めて今季10打数6安打と藤浪を得意とする松山に先制の2ランが生まれ、2-0とした。
さらに2死二、三塁のチャンスを作ると、捕手の石原がライト前への2点タイムリーを放ち4-0。相手エースから大きな追加点を奪い、藤浪は5回4失点でマウンドを降りた。
6回には2番手能見から田中がライトスタンドぎりぎりに飛び込む8号2ランを放つ。これでチームは6-0と点差を広げ、阪神を突き放した。
大きな援護を受けた先発黒田は5回、6回とピンチを併殺でしのぐなど要所を締める投球で試合を進め、8回まで無失点。9回1死一、三塁となった場面で中崎にマウンドを譲った。守護神はその後を無失点で切り抜けて勝利した。40歳右腕は2007年6月3日の楽天戦以来、3045日ぶりとなる日本での完封勝利は逃したものの、大一番で見事にチームを勝利に導いた。
広島はこの勝利で阪神とゲーム差なしに迫った。7日の中日との今季最終戦で勝利すれば、3年連続のCS進出が決定する。逆に引き分けか黒星なら阪神がCS進出。最後の椅子は最後の最後までもつれる展開となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count