イチロー、マ軍残留を希望 「戻ってきたいか?」に「もちろんです」と断言

「こんなにいいチームメートと1年間やったことは僕の経験でない」

 今季は91安打、打率2割2分9厘というあまりに寂しい数字に終わったが、ダン・ジェニングス監督ら首脳陣は普段の練習などで徹底的にプロ意識を貫くベテランの来季契約に関して前向きな発言を続けていた。

 イチローがマーリンズ残留を願う気持ちは、同僚との関係性にあるという。

「まずこんなにいいチームメートと1年間やったことは僕の経験でないこと。それが何より、このチームの素晴らしいところ。これはみんなが分かっているところだけれど、タレント、ものすごいものを秘めている。その可能性を生かすのは自分たち次第。どうやって頭を使って野球をやるか。小さなことだけど、すごく大きなことをできるようになると、とんでもないチームになると思います」

 今季開幕前の大型補強にもかかわらず、71勝91敗の借金20と失意のシーズンとなったマーリンズだが、大ブレークした韋駄天ゴードン、左手の骨折で終盤離脱した主砲ジャンカルロ・スタントン外野手、エース右腕ホセ・フェルナンデス投手ら、大きな可能性を秘めた実力者がチームには存在する。若き才能が努力でさらに開花し、チームとしてかみ合えば、躍進すると信じている。

 来季、開花が待たれるマーリンズにもう一度戻ってくることをイチローは願っている。逆襲を目指すフランチャイズと相思相愛のレジェンドは、メジャー通算3000本安打という金字塔をマイアミで達成することになるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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