楽天のドラ1安樂、謙虚に初登板初勝利 「まだ未熟者。もっと成長を」

ウイニングボールは両親に、「もっと喜んでもらえる投球を」

 安樂は「ボールが多かったんですけど,嶋さんから『思いきって腕振ってこい』と言っていただいたので、嶋さんのミット目がけて精いっぱい投げました。気持ちの面で負けない、とマウンドに上がったんですけど、最後まで気持ちを切らずに精いっぱい投げ切った結果がゼロにつながったかと思います」と気持ちよさそうに汗を拭った。

 春季キャンプは1軍スタートも、途中で2軍落ち。右足首捻挫などもあり、開幕はそのまま2軍で迎えた。球団は、しばらくファームで経験を積ませる方針を明かしていたが、シーズン終了目前で初の1軍マウンドを勝ち取った。

「技術面でいうと、球のキレであったり、伸びであったりはすごく成長できたと思うんですけど、今日見たいただいた通り全然、未熟者なので、もっと成長してこれからもっとみなさんに喜んでもらえるような投球を精いっぱい頑張っていきたいと思います」

 プロ入り後の自身の成長を振り返りながらも、遥か上のレベルを見据えたゴールデンルーキー。ウイニングボールは「両親にあげようと思います」と話し「まだ1勝しかできてないんですけど、これからファンの皆さん含め、母親、父親にも喜んでもらえるように活躍していけるようにしたいと思います」と誓った。謙虚な姿勢を崩さない剛腕は、この先もしっかりと成長曲線を描きそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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