マ軍ゴードンが14年ぶり最多安打&盗塁王 01年に達成のイチローも感激
固い絆で結ばれる同僚の快挙に「僕にとっても忘れられない経験」
マーリンズのディー・ゴードン内野手が、14年ぶりの快挙を達成した。今季最終戦となった4日(日本時間5日)の敵地フィラデルフィア戦で、1本塁打を含む4打数3安打1打点と大活躍。首位打者に輝き、今季のMLB最多安打(205本)、最多盗塁(58個)をマークした。まさに、記録づくめのシーズンとなった。
メジャーで両リーグ最多安打&最多盗塁を同時に記録したのは、チームメートのイチローが2001年に達成して以来。自身のルーキーイヤーを彷彿とさせる活躍を続けてきたスピードスターの快挙に、レジェンドも試合後には「目の前で見られたことは僕にとっても忘れられない経験」と万感の表情で振り返った。
ゴードンは最高の形で飛躍の1年を締めくくった。初回に二塁打を放つと、3回には4号ソロをマーク。そして5回にはライトへシングルヒットを放った。
打率3割3分3厘で首位打者。さらに、58盗塁もマークした。MLB公式サイトによると、ナ・リーグで両方のタイトルを同時に獲得したのは、1949年のジャッキー・ロビンソン以来。大リーグ初の黒人プレーヤーとして白人以外の人種に道を切り拓いた伝説の人物と肩を並べた。
さらに、両リーグ最多安打&最多盗塁の同時達成は、イチロー以来の快挙。同じタイプのプレーヤーとして心から尊敬するレジェンドとは、ともに入団1年目ながら強い絆で結ばれている。この試合でゴードンがホームランを打った時には、ダッグアウトでがっちりと抱擁を交わした2人だが、イチローにも特別な想いがあったようだ。