楽天永井が引退マウンドで東洋大の後輩・清田から三振 涙を流し嶋と抱擁
田中、岩隈と三本柱形成した右腕、31歳の若さでマウンドを去る
今季限りで引退を発表していた楽天の永井怜投手が6日、本拠地でのロッテ戦で同点の6回無死に現役最後のマウンドに上がった。
1-1で同点の6回。代打に送られた東洋大の後輩・清田を相手に、初球は136キロのストレートでボール。2球目は同じく高めのストレートで空振りを取ると、3球目は106キロのカーブで空振りを取り2ストライク。最後は高めのストレートで空振り三振に打ち取った。
現役最後の打者を打ち取った永井は、捕手の嶋と抱擁をかわし、顔をくしゃくしゃにして涙を流した。09年に13勝を挙げた右腕は、永井コールを浴びながらマウンドを降りると、ナインと握手しベンチへ下がった。
永井は2006年の大学生・社会人ドラフト1巡目で東洋大から入団。09年には13勝7敗、防御率3.42の好成績を残して球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献し、岩隈久志(マリナーズ)、田中将大(ヤンキース)とともに「先発3本柱」を形成したが、ここ数年は怪我と不調に苦しんでいた。
プロ通算成績は43勝43敗。今季1軍での登板がなかった右腕は、最終戦で初登板。31歳の若さで最後のマウンドとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count