ロッテ涌井が執念の10回力投で最多勝獲得! 楽天は則本が215Kで奪三振王
涌井は137球を投げきり10回6安打3失点で15勝、2009年以来3度目の最多勝受賞
今季のパ・リーグ最終戦、楽天-ロッテの試合はコボスタ宮城で行われ、9-3でロッテが勝利した。先発した涌井が10回3失点の好投で15勝目(9敗)。リーグトップタイで大谷(日本ハム)に並び、2009年以来3度目の最多勝を獲得した。
先制は楽天。3回1死一、三塁から岡島が打席に入ると、ロッテ先発涌井からレフトへの犠牲フライ。1点を先制した。
しかし、ロッテもすぐさま反撃。4回に1死一、二塁のチャンスを作ると、楽天先発・則本から伊志嶺がセンターへのタイムリーヒットを放った。これで1-1の同点に追いついた。
リーグトップタイの15勝目を狙う涌井だったが、6回に2死二塁からウィーラーにセンターへのタイムリーを浴び勝ち越される。さらに一、二塁からフェルナンドにセンターへのタイムリー二塁打が生まれ、2点差となった。
勝ち越されたロッテだったが、7回に相手のミスにつけ入り、試合を振り出しに戻す。1死一、三塁で、4番手入野から岡田の二ゴロの間に1点を奪うと、さらに続く荻野の投ゴロを入野がファーストに悪送球し、二塁ランナーが生還。同点に追いついた。
試合は3-3のまま延長へ。タイトルがかかる涌井は10回のマウンドにも上がると、楽天打線を三者凡退に切り、137球を投げ切った。
すると、11回、ついに均衡が破れる。楽天8番手相沢から1死満塁のチャンスを作ったロッテは、清田が押し出しの四球を選び4-3と勝ち越し。鈴木にも右中間への2点タイムリー二塁打が生まれ、6-3とした。さらに9番手西宮の暴投、高濱のレフトへのタイムリー二塁打で3点を追加し、9-3とリードを広げた。
11回裏は怪我の西野に代わり守護神を務める内が締め、勝利したロッテ。涌井に15勝目(9敗)がつき、大谷(日本ハム)に並びパ・リーグ最多勝のタイトル受賞が決まった。
楽天は則本が5回6奪三振で自身の今季奪三振数を「215」に伸ばし、奪三振王のタイトルを手中にした。しかし、本拠地最終戦を勝利で飾ることは出来なかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count