最下位楽天の大久保監督が挨拶 「やめろ!」の野次に「もうやめたんだけど…」
57勝83敗3分、勝率.407でシーズンを終える
今季リーグ最下位に終わった楽天。退任を発表している大久保博元監督が6日、本拠地での今季最終戦の試合後セレモニーでファンに別れを告げた。
2014年途中から監督代行。そして今年から楽天の指揮官としてシーズンを戦った。しかし、結果は惨敗。終わってみれば借金「26」で5位に3・5ゲーム差をつけられての最下位に終わった。
「(この日スタンドから)『やめろー!』と言われて、あれ、もうやめたんだけどな?…」
試合後のセレモニーで指揮官は自虐も込めてこう振り返った。
散々な成績に終わった今シーズンの責任を取り、既に9月中に辞任を表明していた同監督。「僕がやめることで、若い選手たちのミスも全て水に流していただければと思います!」と明るく宣言すると、これには観客からも笑いが漏れた。
「今後は家賃交渉が上手くいけば、歌舞伎町で居酒屋の親父やろうと思っています。ぜひお越しの際はお寄りください、本当に1年間、あ、4年間ありがとうございました!」
最後は冗談めかしたコメントを残した指揮官。西武時代はコーチとして中村剛也や中島裕之、楽天では銀次ら好打者の打撃育成で結果を出しているだけに、その指導力は高く評価されている。この日は去就を煙に巻いたが、再びユニホームに袖を通すこともありそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count