打線沈黙でヤ軍終戦 5回2失点も、責任背負い込む田中将大「全て僕の責任」
「絶対的な投手であれば、あそこでマウンドを降ろされることはない」
「あれだけの投手相手に戦うわけだから、先に点を取られれば苦しくなるし、追加点を取られれば苦しくなる。こういう試合展開にしてしまったのはすべて僕の責任」
味方打線は左腕カイケルに抑え込まれ、援護はなかったが、田中本人は責任を背負い込んだ。
初のポストシーズンのマウンド。「特別ですよね。ホームなので自分の力になった。あの歓声というのはホームだからこそ味わえた部分。こういう舞台でやれることは本当に幸せ」。それだけに「結果を残したかった」。
5回83球での降板は、不完全燃焼と言えるかもしれない。だが、田中はこの結果を受け入れている。
「今日みたいな試合では完璧な投球をしないといけない。球数をかけてしっかりと抑えたい気持ちはあった。絶対的な投手であれば、あそこでマウンドを降ろされることはない。そういう投手にならないといけない。まだまだ自分の位置には満足していない。高いところを目指して投げていくだけ」
来季を見据え、こう胸中を明かした。大舞台でチームを勝利に導けるエースへ―。2016年シーズンに巻き返すしかない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count