高校時代無名も…大学4年間で一気飛躍 “雑草系”ドラフト1位候補たち

12歳から野球を始めた熊原、大学3年で日本代表入り

 柴田高3年夏は宮城大会3回戦で敗れ、甲子園出場経験はなしに終わった。しかし、仙台大に進むと急成長を遂げた。身長178センチながら最速は152キロをマークし、鋭く落ちるフォークとのコンビネーションでエースに君臨。3年春に初の全国となる全日本大学選手権出場に導いた。

 この活躍が認めらると、7月に大学日本代表に選ばれ、ハーレム国際大会(オランダ)に出場。11月にはプロ・アマ混成で出場したU―21ワールドカップの日本代表に選出され、わずか3年で世代屈指の逸材となった。

 そもそも、野球を始めたのが12歳。プロを目指す選手にしては、かなり遅かった。裏を返せば、それが伸びしろにつながってきた。プロでも、まだ成長が見込めるはずだ。

 ソフトバンクなどが1位候補としてマークしているといわれる駒大・今永昇太も、高校時代に甲子園の土を踏めなかった。

 北筑高3年夏は福岡大会4回戦で敗退。あるプロの九州地区担当スカウトも「高校時代に名前を聞いたことがなかった」という存在だったが、駒大に進学すると大躍進を果たした。

 2年春から主戦として、最速148キロの直球とスライダーを武器に活躍。「戦国東都」といわれる全国屈指のリーグで3年秋までに現役最多の18勝を積み上げ、昨年11月の明治神宮大会ではエースとして日本一に導いた。

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