中日山本昌、引退登板後にブルペンで7回胴上げ 「もう練習しなくていい」
「全部スクリュー」で最後は丸を二ゴロ、「もう一球投げれば、別の球種を投げていたかも」
中日は7日、マツダスタジアムで行われた広島との今季最終戦に3-0で勝利した。今季で引退する山本昌が先発し、丸をセカンドゴロに打ち取り、涙で現役生活32年の幕を閉じた。
史上初となる50歳での登板で現役生活を締めくくった山本昌は「最後まで楽しんで投げられた」と笑顔を見せた。2球ボールの後、3球目で打ち取った投球はすべて110キロ台。「全部スクリューだった。もう一球投げれば、別の球種を投げていたかも」と少しだけ残念そうだった。
登板後、ブルペンで7回胴上げされたことを明かしたレジェンドは「登録されていない選手も来てくれていた。いい先輩、球団にも恵まれて幸せな野球人生だった」と話し、「本当に世界でいちばん幸せです」と満足そうな表情を見せた。
32年間立ち続けたプロのマウンドに別れを告げた左腕は「もう明日から練習しなくていい。さみしいけどね」と最後に話し、ナインが待つ、帰りのバスへ急いだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count