同世代の名手が続々引退も…松中がSB退団&現役続行 その決断の裏側

同世代の名選手が続々と引退、42歳となる松中を獲得する球団はあるのか…

 41歳。12月26日に誕生日を迎え、来季は42歳で挑むことになる。現役続行を決断したとはいえ、その前途は多難だ。会見時、来季の見通しについて「全くの白紙」とした。他球団でのプレーを望むが、それが実現する可能性は決して高くないだろう。

 今季、プロ野球界では数多くのベテラン選手が現役引退を決断した。中日の山本昌、谷繁、和田、小笠原、オリックスの谷、楽天の斎藤隆、西武の西口、DeNAの高橋尚……。40歳を超えて一線級で戦ってきた、それも同年代の選手たちがユニホームを脱ぐことを決めた。各球団には、世代交代を図っていく流れも見える。その中で、果たして42歳の松中を獲得する球団が出てくるだろうか。

 松中自身はこう言う。

「ここ何年かはボールが見えなくなりそうな感じがあったんですけど、今年に限って言えば、ボールは見える。正直、体は元気。気力もある。もっと打ちたい、もっとこうしたら打てるんじゃないかという自分がいる限り、ここで引退して後悔するよりは、ボロボロになるまで野球を続けたほうが、後悔しないんじゃないかという思いで決断した」

 2軍のウエスタン・リーグでは打率2割9分9厘、11本塁打をマークした。1軍では結果が出なかったものの、やれる手応えがあるのも事実だ。NPB球団か、独立リーグか、はたまた海外か……。現役唯一の三冠王は、どこに向かうのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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