日ハム栗山監督、CS初戦先発・大谷に“無言のゲキ” 「期待はしていません」
栗山監督、投手3冠も大谷“甘やかし”禁止―「ダメだ、何をやっているんだと言い続ける」
日本ハムの栗山英樹監督が、大谷翔平投手への熱いメッセージを送った。
大谷は10日のロッテとのクライマックスシリーズ・ファーストステージ(札幌ドーム)で先陣を切る。今季15勝、防御率2・24、勝率7割5分で投手タイトル3冠に輝いた剛腕へは、15勝目を挙げた9月27日のオリックス戦後、京セラドーム大阪の監督室で大役を言い渡したという。
日頃から厳しく接してきた指揮官。3試合しかない超短期決戦で大谷にかける思いを語った。
――大谷にはどんな投球を期待するか?
「期待はしていません。勝ってくれると信じているだけです」
――今季は自身初の開幕投手を務め、15勝を挙げる飛躍のシーズンとなった。昨季もCS初戦を託したが、立場が変わったのは?
「去年は頑張ったよね。(13年の3勝から)数字を上げて。今年は頑張ってなかったな。去年は11勝だったっけ? 4つしか上げてないじゃないか。報道陣のみなさんも甘やかさない。『ダメだ。何をやっているんだ』と言い続けること」
――CS初戦を託すにあたって、大谷と話をしたか?
「何も話をしてないね。なんかした方がいいのかな? だけど、翔平を呼ぶ時は『頑張れ』とか言わないし、怒る時だけ。他の選手に何も言ってないよ。そんなの分かっているし、今さら『さあ、頑張って行きましょう』というのが難しくなってきた。なんて言えばいいか? オレなら『何をやっているんだ』と文句を言うな。逆に言うと、このオレが何も言わないのは、物凄いメッセージだと思うよ」