異国で活躍、1411日ぶり勝利…2015年、どん底から這い上がった選手たち

異国で夢の舞台の切符をつかんだ右腕

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インディアンス・村田透【写真:田口有史】

 そして今年、アメリカの地で復活を果たした右腕がいる。2007年にドラフト1位で巨人に入団し、2010年オフに戦力外通告を受けた村田透投手だ。

 インディアンス傘下3Aのコロンバスに所属。今季レギュラーシーズンで27試合に登板し、15勝4敗、防御率2.90の好成績をマーク。インターナショナル・リーグの最多勝に輝いた。

 6月にはメジャー初昇格を果たすと、同28日のオリオールズ戦で先発。4回途中4安打5失点(自責3)で初黒星を喫したものの、メジャーリーグでの舞台まで駆け上がった。

 大体大、巨人の先輩・上原浩治(レッドソックス)が座右の銘とする“雑草魂”を体現している30歳。その村田ほど脚光を浴びていないが、昨オフにDeNAを戦力外になった冨田康祐投手もテキサス・レンジャーズ傘下のマイナーリーグに所属し、メジャーの舞台を目指している。

 戦力外というショックな宣告を、人生の転機として新たなステージを模索する者もいる。復活、飛躍、挑戦――。ファンにとっては悲しい宣告が続く時期だが、どん底を味わった選手たちの新たな活躍を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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