米サイトが投手イチローを徹底解剖!? 速球にダメ出しも制球&変化球を絶賛

チェンジアップは「効果的だった」

 続いて検証されているのが「速球」だ。イチロー自身はストレートに自信を持っていたことを明らかにしていたが、寸評では厳しい評価となっている。記事ではイチローに関してはメジャーの投手と同じ物差しで計っていないことを前提としつつ、86マイル(約138キロ)から88マイル(約142キロ)を計時した速球について、「致命的な痛打を受けた」と言及。野手のレベルを超えているものの、メジャーでは通用しなかったとしている。

「若き日のイチローなら90マイル前半の速球で空振りを誘うこともできただろう」と注釈を入れつつも、今回の登板で2安打と大きな外野フライを浴びた速球について「Cマイナス」の評価を下している。

 3番目に挙げられているのは変化球で、この項目では高い評価を受けている。寸評では「イチローは変化球を見せつけた。そして、チェンジアップは41歳のピッチャーのプロスペクトとしてはいいものだ。このチェンジアップは特別なものには見えないが、効果的だった。一定の変化を見せていた。個人的にはカーブと呼びたい誘惑にかられるボールもあった。イチローはこのボールでフレディー・ガルビスから空振りを奪い、アーロン・アルテールから見逃しのストライクを奪った」と記述。チェンジアップとイチロー自身が「スライダー」と語った「カーブ」を評価しており、「Aマイナス」がつけられている。

 4番目の項目は「制球」で、この点も絶賛されている。「イチローの制球はエリートに近い。わずか1球、大きな失投があっただけ。チェンジアップ2球はワンバウンドしたが、2球はストライクを奪った。だから、彼は狙ったところに投げていたということだ」と高く評価。痛打されたボールはコントロールが甘かったと指摘しながらも、変化球が低めにコントロールされていたことに言及。「Bプラス」と高い評価を下している。

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