ロッテが“下剋上”第一弾! 涌井が143球熱投、日ハム破りファイナル進出
デスパイネが決勝弾、“5年周期”での「下剋上日本一」へまずファーストステージ突破
パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ第3戦が12日、札幌ドームで行われ、レギュラーシーズン3位のロッテが2位日本ハムに2-1で勝利。2勝1敗として、ソフトバンクと対戦するファイナルステージ進出を決めた。
日本ハムは初回、1死一、三塁のチャンスを作ると、中田が涌井からレフトへ先制タイムリー。4番の一打で先手を取った。しかし、直後の2回、ロッテは先頭の井口が日本ハム先発・吉川からレフトへ同点弾。完璧な一発ですぐに試合を振り出しに戻した。
涌井は3回、無死満塁の大ピンチを招くも、後続を打ち取り無失点で切り抜ける。今季最終戦の6日楽天戦で延長10回137球を投げ切り、最多勝に輝いていた右腕は、3回までに84球を要しながらも粘りの投球を続ける。
日本ハムは6回、前日に好救援で逆転を呼び込み、勝利投手となった有原を投入。ロッテはこの回3者凡退に抑えられたが、7回は先頭のデスパイネが147キロの高めのボール球を完璧に捉える。バックスクリーン左に飛び込む豪快な一発で勝ち越しに成功した。
その裏、日本ハムが1死一、二塁とチャンスを作ると、涌井はここで降板。143球の熱投を見せ、2番手の松永に託した。松永は中島卓、田中を打ち取り、リードを守った。
8回、ロッテは大谷を投入するも、近藤、レアードの連打で1死一、三塁とピンチを招く。日本ハムはここで大谷を代打に送った。ロッテは守護神・内が登板すると、フルカウントからワンバウンドの変化球を振らせ、空振り三振。続く市川も遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
9回は内が続投。1点のリードを守りきり、2-1で日本ハムを破った。2005年は2位から、2010年は3位から日本一へと駆け上がったロッテの“5年周期“での“下剋上”がスタート。14日から、ヤフオクドームでのファイナルステージでソフトバンクに挑む。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count