新人記録、連勝、大器の片鱗… 2015年、即戦力となったルーキーは?
開幕カードで初先発初勝利し、月間MVP、新人唯一規定投球回に到達した右腕
○高木勇人投手(三菱重工名古屋-巨人3位)
26試合163回2/3、9勝10敗1完投、131奪三振、防御率3.19
巨人ではドラフト3位右腕が3・4月の月間MVPを受賞するなど、投手陣を牽引した。
高木勇人は3月29日、開幕3戦目のDeNA戦に初登板すると、6回を投げ2失点でプロ初勝利を掴んだ。
さらに4月まで5戦4勝0敗と快進撃を続け、5月10日のDeNA戦で黒星を喫するまで開幕5連勝の働きを見せた。しかし、6月は4戦0勝3敗に終わると、7月からの3か月で3勝のみと、後半戦はローテを守りながらもチームに勝利をもたらすことが少なかった。
それでも新人で唯一の規定投球回に達するなど、163回2/3を投げ防御率は3.19と安定感は数字に表れている。
巨人は他にも戸根千明投手(日大-巨人2位)が46試合に登板し、ビハインドの場面中心の登板ではあったが防御率2.88と結果を残した。高校No.1スラッガーとして甲子園でも活躍した岡本和真内野手(智辯学園-巨人1位)も終盤に1軍でのスタメン機会を得ており、17試合に出場を果たし、プロ初本塁打もマークしている。
○セ・リーグの他チームは…
広島は野間峻祥外野手(中部学院大-広島1位)が新人野手では最多の127試合に出場し、打率.241の成績を残した。薮田和樹投手(亜大-広島2位)は7月1日の巨人戦でプロデビュー。初先発で5回を5安打2失点に抑えて初勝利を挙げたが、勝利はこの1試合のみで6試合に登板し1勝2敗、防御率5.76だった。
阪神は江越大賀外野手(駒大-阪神3位)が打率.214ながら56試合に出場。思い切りのよいスイングと広い守備範囲でポテンシャルの高さを印象付けた。また、横山雄哉投手(新日鉄住金鹿島-阪神1位)は5月21日の巨人戦でプロ初先発を果たし、7回1失点も白星ならず。今季は4試合に登板、0勝2敗、防御率6.75に終わった。
中日では遠藤一星内野手(東京ガス-中日7位)がシーズン中盤からショートのスタメンに名を連ねることが多くなり、41試合ながら打率.271を残した。