ヤクルト有利のセCSファイナル 巨人が逆転進出するポイントは?
得点力不足に苦しむ巨人、中継ぎ陣にかかる期待
○宮国 10試合2勝0敗、防御率3.77
○田原誠 7試合0勝0敗2ホールド、防御率2・57
○高木京 5試合0勝0敗、防御率0・00
○戸根 7試合0勝0敗 防御率6.35
○高木勇 5試合3勝1敗 防御率1.97
(※高木勇は先発での成績)
基本的に高木勇を除く4投手はゲームが負けている段階で登板することが多く、負け数はほとんどつかないため、評価の対象にはならない。防御率も全体的に褒められる数字ではないが、要所で力は発揮している。田原誠は持ち前のシンカーやハートの強さが光り、シーズン終盤、勝利の方程式に加わる勢いを見せた。
高木京は山田、川端、畠山に今季ヒットを1本も許していない。元々先発投手だった宮国はフォームの変化から球速が戻り、中継ぎ陣に不可欠な存在となった。立ち上がりに不安のある高木勇もロングリリーフならば持ち球の勢いから流れをつかむことができる。巨大戦力を誇りながら、中継ぎに頼らざるを得ないのが苦しいが、ここに勝算もある。
得点力不足の攻撃陣の奮起があれば、何も問題はないが、1年間打撃に苦しんだことを考えれば、過度な期待は禁物。劣勢の展開になった時に、いかにリリーフ投手たちが流れを完全に渡さないか。巨人が勝つためには投手が我慢の投球をし、攻撃陣がワンチャンスを生かすかが重要になってくる。中継ぎ陣の活躍に期待がかかる。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count