開幕アウト、途中離脱、手術…2015年、怪我に泣いた選手たち
セを代表する主砲、エルドレッド&バレンティンらが開幕2軍スタート
2015年、ヤクルト・山田哲人内野手とソフトバンク・柳田悠岐外野手の両リーグでのトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)の誕生や西武・秋山翔吾外野手のシーズン216安打の日本記録樹立、日本ハム・大谷翔平投手の投手3冠など、ペナントレースの順位だけではなく、ここまで個人成績に注目が集まった年は稀だろう。
若きスタープレイヤーが次々と台頭することはプロ野球ファンにとって楽しみな要素の一つだ。しかし、その一方で怪我に泣き、過去の実力通りの活躍を果たせなかった選手も少なくなかった。
ここではそんな2015年、怪我に泣いた選手たちを振り返ってみたい。
まず4月、開幕を1軍で迎えられなかった選手たちが多く存在した。
巨人は内海哲也投手がオープン戦で左前腕部に炎症を訴え、開幕2軍スタート。その後も6月5日のソフトバンク戦で先発したが4回途中5失点と打ち込まれるなど、再び2軍へ。今季は結局5戦に登板し2勝1敗。防御率5.01と振るわなかった。
セを代表する両助っ人主砲も出遅れた。
広島のブラッド・エルドレッド外野手はキャンプ終盤に右膝を負傷すると、5月22日のヤクルトに出場するまで戦線を離脱。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手も4月24日に今季初出場を果たしたが、その試合で左太ももを痛めると9月まで2軍調整が続いた。
西武のエース・岸孝之投手は左脇腹の炎症で開幕投手を回避すると、復帰は6月4日の中日戦と長引いた。楽天では広島から加入したミコライオ投手が開幕前に椎間板ヘルニアで離脱。守護神候補だったが、今季1試合も登板できなかった。