開幕アウト、途中離脱、手術…2015年、怪我に泣いた選手たち
アクシデント、負傷…シーズン途中に戦線を離脱した選手たち
万全な状態でキャンプ、オープン戦を終えながら、シーズン半ばで悔しい離脱を経験する選手もプロ野球には付き物。ソフトバンクの正二塁手・本多雄一内野手は4月12日の日本ハム戦で右足首を負傷し、戦線を離脱。7月5日のオリックス戦で代走で出るまで、1軍での出場はなかった。
中日のエース吉見一起投手は5月31日に右肘張りで登録抹消されると、その後は8月5日のDeNA戦で1試合を投げたのみだった。8試合のみの登板だったが、防御率0.94と安定した数字だっただけに長期離脱が悔やまれるところだ。
日本ハムの陽岱鋼外野手は5月4日の楽天戦で一塁にヘッドスライディングをした際に左手首を剥離骨折し、長期離脱。7月3日に2か月ぶりに復帰した。
阪神は西岡剛内野手が5月23日DeNA戦の三塁守備中に右肘の違和感を訴え、復帰したのは9月25日広島戦。長期に渡って戦線を離脱。またリーグ最多タイの41セーブを挙げた呉昇桓投手も右内転筋の張で9月26日に登録を抹消。勝負所のクライマックスシリーズで登板できなかった。ヤクルトではラスティングス・ミレッジ外野手も5月23日の守備中に、中堅手の雄平と激突。8月22日の中日戦まで1軍での出場はなかった。
巨人では杉内俊哉投手がシーズン途中に右股関節の痛みを発症。7月23日に出場登録を抹消されて以降、復帰できず、手術を受けることになった。西村健太朗投手も5月のイースタンのヤクルト戦でライナーが顔面を直撃。復帰後は右肘痛で手術を受け、今季1試合の登板に終わった。DeNAでは昨季56試合に登板した林昌範投手が左肘痛に苦しみ、8月27日に手術を受けている。
ソフトバンクの大隣憲司投手も怪我に泣いた。昨季、国指定の難病「黄色靱帯骨化症」からカムバックし、終盤からCS、日本シリーズにかけて好投した左腕。今年開幕から11戦に投げ5勝と活躍しながらも、6月9日阪神戦で完封勝利を挙げた後に2軍へ。左肘の違和感を覚え再調整をしていたが、結局1軍で登板はなかった。
ロッテの守護神・西野勇士投手はシーズン終盤の9月25日に左足第二中足骨基部亀裂骨折で登録を抹消され、ポストシーズンのマウンドに立てずシーズンを終えた。
優勝候補に挙げられたオリックスも負傷者が続出。金子千尋、比嘉幹貴、岸田護、吉田一将がリハビリ等の影響で開幕アウトとなったほか、シーズン序盤からトニ・ブランコ、中島裕之、小谷野栄一、平野恵一、平野佳寿、エステバン・ヘルマン、佐藤達也、ブライアン・バリントン、塚原頌平、西野真弘らが負傷で登録抹消を経験した。
また、シーズン終盤の負傷で記録に影響が出たのがホークスの柳田悠岐外野手だ。9月26日のロッテ戦でイ・デウンの投じた148キロの速球が左膝裏に直撃。その時点で、打率.365、34本塁打、32盗塁とさらなる記録の上積みを期待されていたが、以降、先発復帰することなく、自身初の100打点の大台にも1点届かなかった。ただ、今月14日のロッテとのクライマックスシリーズファイナルステージ初戦で先発復帰し復活アーチを放っており、日本一への戦いに加われたことは不幸中の幸いだ。