CSで圧倒的な強さ見せたホークス　もう1人のMVP＆日本Sのキーマンは千賀!?

日本Sも「千賀の使い方が重要になる。7試合投げるつもりでいてほしい」

　今季は主に2軍で過ごし、先発を務めていた千賀。8月にシーズン初昇格した1軍でも、4試合の登板のうち3試合が先発だった。ただ、このCSでは第1戦で圧巻の投球を見せると、第3戦はレギュラーシーズンで盤石だった救援陣を差し置いて、重要な場面で投入された。

「監督からの信頼度が高いですよね。ピンチの時に『行ってこい』と言われてマウンドに行って、完全に相手を封じ込められるだけの球を持っている。度胸もある。いいピッチャーですよ。あのピッチャーをああいう風に使えるというソフトバンクの編成もいい。

　今季はファームでずっと先発していたみたいですが、何でも出来るピッチャーです。150キロを超える真っ直ぐとフォークを持っていれば、ああいう使い方も出来ますし。千賀の存在はものすごく大きかったから、出来ればMVPをあげたかったですね」

　野口氏はさらに、ソフトバンクの盤石の戦いぶりを見て、日本シリーズも有利と予想する。それだけ、強さを見せつけたシリーズだった。

「初戦を勢いのつく形で取れましたからね。死角なし。このチームは隙がない。1、2番とか、キャッチャーをコロコロ変えても、出てきた選手がみんないい成績を残す。レギュラーシーズンも強かったけど、このシリーズはソフトバンクの強さが本当に目立ちました。

　日本シリーズのキーマンは千賀と言いたくなりますね。千賀の使い方が重要になると思います。もしヤクルトが上がってくれば、打線は互角だと思います。ただ、ピンチで川端、山田、畠山に千賀をぶつければ、ヤクルト自慢の3人でも簡単には打てない。千賀自身も大事な場面で使われることを意気に感じて、7試合投げるつもりでいてほしいですね」

　頂上決戦でも、千賀がマウンドに上がった時に、試合の流れが決まる可能性は高そうだ。就任1年目で絶妙な采配を見せる工藤監督の起用法にも注目が集まる。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count