第2次政権にピリオド 巨人・原監督が最後の起用で見せた選手への思い
最後は主力選手と心中した原監督
原監督がファーストステージで坂本を7番に下げた試合もあった。村田や長野に関しては、スタメンから落としてもいいぐらいの低迷ぶりだった。
村田は第1ステージで先発落ちしたものの、最終ステージでは出場が続いた。シーズン中、厳しい言葉をぶつけたり、2軍降格をさせることもあった村田を原監督は最後まで信じて起用した。しかし、失策や無安打と期待に応える活躍は出来なかった。そして、負けに直結した。
退任を覚悟した上での最終ステージ。原監督はかつて栄光に導いてくれた主力選手と心中した。第1戦の先発投手にはシーズンでまったく活躍していない内海哲也を信じて先発させた。内海もまた、原政権で優勝に何度も貢献したかつてのエース左腕だった。
彼らで負けても悔いはないー。そんな思いが戦いから伝わってきた。