コリンズVSマドン ナ・リーグ優勝決定シリーズは親友監督対決にも注目
コリンズ「本当に彼を頼りにしていた」、マドン「TCには頭が上がらない」
ベンチコーチに就任すると、マドン監督は期待通りの働きをした。自分なりに相手チームの分析をして戦略を考える。これを試してはどうだろう? こういう見方もできるんじゃないか? マドン監督の提案は単なる思いつきではなく、面接で見込んだ通り、しっかりとしたデータと分析で裏付けられていた。
互いにおしゃべり好きで明るい性格。監督とベンチコーチとして信頼関係を深めると同時に、友情も深めていった。2006年にマドン監督がデビルレイズ(現レイズ)の監督の座を射止めた時のことを、コリンズ監督は「自分以上に就任を喜んだ人物はいなかったはず。それほど親しい友達になったし、本当に彼を頼りにしていたんだ」と話す。
一方、コリンズ監督をイニシャルで「TC」と呼ぶマドン監督は「TCがベンチコーチに採用してくれなかったら、今の自分はなかっただろう」と感謝の気持ちで一杯だ。
「あの時ベンチコーチに指名してくれなかったら、またマイナーリーグの指導者に戻っていただろう。その後の人生がどうなっていたことか。だから、メジャーの指導者をしてチャンスを与えてくれたTCには頭が上がらないんだ」