ロースター外でも光る川崎宗則の存在感 チームメートが語るその献身とは?
試合に出られなくても躍進に貢献「カワサキはチームにとって重要な存在」
リーグ優勝決定シリーズでロイヤルズと白熱した戦いが続くブルージェイズ。川崎宗則内野手は出場ロースターからは外れているものの、その存在感が光るインタビュー動画が「伝説的」とまで絶賛されている。地元紙トロント・サンは「笑顔を絶やさぬカワサキはチームメートから愛されている」と題した記事で、川崎のチームへの貢献を伝えている。
記事では、レンジャーズとの地区シリーズ中、初戦から2連敗で後がなくなったチームを、川崎が日本語で鼓舞したシーンを紹介。18日(日本時間19日)にロジャーセンターでの練習中にその模様を回想したクリス・コラベロ内野手は、こう振り返ったという。
「すべて日本語で彼は話をしていたんだけど、そんな彼の言葉で一つだけ日本語でも理解する事ができたんだ。指を3本上げて彼は何か話をしていたんだけど、そうしたら『スリー!』と言ったんだ。そこしか分からなかったけど、僕達にメッセージは伝わった。素晴らしかったよ」
記事では一般的な見解として、故障者や出場ロースターから外れた選手はその時点でチームの一部として感じられなくなってしまうと語っていることに言及し、帯同するのは難しくなると指摘。ロースター外の選手はクラブハウスで亡霊の様になってしまい、誰しもが心の奥底で、激戦を戦うチームメートと共に過ごす事を本心では望んでいないとしている。