今季は1軍登板ゼロも…松坂大輔、FA権取得の“なぜ”
23選手が新たに国内FA権取得、そのリストに松坂の名前も
10月19日、NPBから今オフのFA有資格選手が発表された。巨人の坂本勇人や、ソフトバンクの摂津正ら23人が、新たに国内FA権を取得した。
その中には今季、MLBのメッツから日本球界復帰を果たした松坂大輔投手(ソフトバンク)の名前もあった。右肩の不調に苦しみ、8月には手術を受けたため、今季の1軍登板はゼロ。故障者特例措置によるものなのだが、昨季までメジャーリーグでプレーしていた松坂が、それでFA権を取得出来たことを不思議に思ったファンも多かったはずだ。
NPBが定めるFA規定の中で、「故障者特例措置」については、こう記されている。
前年度に出場登録日数145日を満たした選手が、2月1日から11月30日までの間に発生したグラウンド上での故障、けがで登録抹消となったため、登録日数が145日に満たなかった場合、特例措置適用の対象となる。加算はけがで登録抹消となった日から、2軍公式戦に出場した日までとし、最大で60日までとする。
この規定の中にある「前年度」というのが、キモなのだ。ある球団関係者によると、松坂のように、メジャーリーグなどの海外へと挑戦した選手が、何年か後に国内へと復帰した場合、この「前年度」は以前、NPB球団に在籍した最終年度になるのだという。