左肘手術の日ハム宮西 痛みに耐え、握力もなくなる中で投げ続けた理由
「(手術へ)切ることの怖さもあるけど、この1年間の痛みを考えれば全然」
3月には左肘の手術は確定していたという。それでも、今季も例年と変わらぬ姿で投げ続けてた。昨オフはFA移籍も考えながら残留。今季は中継ぎ投手としては異例のキャプテンに指名されたからだ。
「今年1年にかける思いが自分の中で1番強かった。やらないといけないと思っていた。痛みには強い方。悪化する可能性があったので、栗山監督と球団に『我慢できるんで1年間投げさせてください』と無理を承知でお願いした。栗山監督も『いてほしい』と言ってくれた。だから、なんとか1年間投げることが出来た。ギリギリのところでやっていました」
CS敗退から8日後。宮西は20日に札幌市内の病院で左肘のクリーニングおよび神経移行術を受けた。実戦復帰は5か月の見通しだという。
「詳しいことは経過次第。開幕に間に合うようにやりますけど、微妙なところ。(手術はプロ入り前を含めて)初めてです。不安はあります。感覚は変わってくると思いますし、切ることの怖さもあるけど、この1年間の痛みを考えれば全然。その方がありがたいです」
左肘の不安はぬぐえない。それでも、精神的に一回りも二回りも大きくなった鉄腕・宮西の姿を見ることが出来そうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count